初めての感動は二度と取り戻せない。

投稿日:08.25.2010|カテゴリー:Blog|コメント・トラックバック:0件

初めての感動は二度と取り戻せない。
・・・・・一期一会(いちごいちえ)。そんなことを最近感じます。

若かりし頃は、いろいろなところで感動した。
仕事でうまくいった時とか、ビートルズを始めて聴いた時など、震えが来るほど感動した。
・・・、そして、そんなことが結構な頻度で起こった様な気がする。

しかし、最近そんな経験をする事は無い。
もう亡くなってしまったが、カルロス・クライバーが指揮するベートーベンの交響曲第4番(カール・べーム追悼公演)を初めてレコードで聞いた時、座って聞けなかったくらい感動したことを今でも覚えている(生演奏にたち合っていたら、どうなっていたであろう!)。手は震え、足はガクガク。レコードの溝が擦り切れるほど繰り返し聴いた。その度に心の底からこみ上げて来るものを感じた。その後、保存用とばかりに一枚レコードを買いたし、CDが出ればそれも購入。それを最近引っ張り出し、久しぶりに聞いた。最後に聞いてから20年ほど経過しているであろう。
あの感動をもう一度楽しめる!とちょっと期待しながらスイッチを入れた。

ショック!。
やはり素晴らしい演奏なのだが、もうあの時の感動がない!
あの、震える感動が!
年のせいだとは思いたくないが、否定はできない。
年を経るにつれ、多くの経験もするし、修羅場も潜り抜ける。そうすると、怖い物が無くなってしまう?。感動は上の方からと、下の方からじわじわ来る。決して正面からは来ない。経験(体験とは異なります。森有正の世界)は、ある意味上下の扉をあかなくしてしまうのかもしれない。別の言葉で、畏怖の念が無くなってしまう。それでは駄目である。
いつも、気持ちも、心も若く、心の扉の蝶板を磨いておかないといけない。
新鮮な気持ちで素直に受け止ることのできる感受性を磨くことが、心の扉のメンテナンス。
それでも、感動が減るのは、いたしかたない。

そうであるならば、若い時に多くの感動を!・・・是非、手にしてください!!
そして、それを大切にしてください。決して、二度とそれを取り戻すことはできません!!!。


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