角パイプ14: 角パイプ成形用ロールの兼用化・中(テクノ・コラム)

投稿日:08.28.2010|カテゴリー:TechnoColumn|コメント・トラックバック:0件

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40×5の扁平角パイプができるとならばどこまでの扁平角ができるでしょう?

綺麗に密着させることも可能ですし、隙間をコントロールすることはできませんが・・・、中空のフラットバーのようにもできます(ここまで言い切れる企業はあまり無いと思います)。このテクノ・コラムで述べて参りましたが、平坦フラット部は波を打ちやすく、これを解決する為の研究が大学や企業でなされてきました。逆に言えば、これを制することができたならば、どんな比率(長辺・短辺比)の角パイプでも美しく作ることができます。加えて、企業としては、いかに効率よくロール個数(スタンド数=パス数)などを減らしながら、高品質な製品を作るかが課題となります。当社は、ほぼこれを制することのできた初の企業でしょう。自信の無い言葉のように聞こえますが、未経験の素材などが手元にきた場合は、固有値や係数などの微調整および確認の機会としてとらえ、常に向上することを希望しているためです。

ロールを単発に準備し、素管がΦ28.6×t1.6であるならば、41.5×3.5×t1.6の角パイプも製造可能です(但し、短辺が短いのでコーナーが大きく感じるかもしれません)。素材は、軟鋼~60Kgf鋼(590MPa級)或いは、80Kgf鋼(780MPa級)ハイテン鋼までであれば綺麗な形状で成形可能です。
但し、切断後のスプリングバックに関しては、上述全てに注意が必要です。切断面を考慮して、フラット面を許容差一杯に凹ませて作ることもあります。
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