今 福島原発で起こっていること02

投稿日:03.29.2011|カテゴリー:Blog, 原発事故・地震・天災|コメント・トラックバック:1件

先日、仲間からの質問「何が起こっているのか?」に回答したのですが、更に質問を受けました。それが以下です(途中略)。
2011年3月24日23:32
件名:安心するのはまだ早い
本文:…のでしょうが、雰囲気的に最悪の『最悪』だけは免れつつあるように思います。

また新たな疑問が浮かんでしまいました。
チェルノブイリクラスの『核爆発』の心配は『最初から』政府や関係筋はしていなかったように思うのです。メルトダウンという言葉は最初から出てきましたし、原因は別であるにせよ爆発も起きています。でも水蒸気爆発によって高濃度の放射性物質が漏れる、という心配はしていても、『核』爆発の可能性まで踏み込んだ記事はまれどころか、目につくところではついぞ見かけません。悲観的なあるいは絶望的な見方をしているのはもっぱら海外発の記事ばかりでした。原子炉の設計の信頼性がそこまで高いのか、それともパニックを恐れて隠していてわざと言わないだけなのか、それともただのノーテンキなのか。何が起きても――たとえ想定外の災害に見舞われたとしても――それだけは起きない、

チェルノとはモノが違う、ということなのでしょうか。
・・・中略・・・
今回浮かんだ疑問は、『福島原発の原子炉は、全炉心溶融が起きても核爆発だけはしない――ようにできていたのかどうか』です。

2011年3月25日8:22
件名:回答になっていますか?・・・
本文:メール有難うございます。

核爆弾は核分裂の連鎖で起こるもの。今、炉に電気が通っていれば中性子の量の測定は可能でしょう。そこから、現在どのような状況か予想できるでしょう。(我々には伝わってきません)

私は、TVを見ませんので、報道が何を言っているのか詳しい内要は分かりませんが、少なからず、隣で2万人も死者・不明者がいるにもかかわらず、原発の話しばかりということは、原発の状況は、災害にあわれている人達より重要・危険だということと思います。

今、核連鎖が起こっていないのであれば、(熱は自然崩壊・核分裂)炉を如何に壊さず、内容物を外に出さないかが最重要命題です。

今、自己防衛が重要です。
怖いのは、放射線と放射性物質との違いを分からず行動することと思います。皆さん、知りたいと思わないようです。放射性物質を絶対にからだの中に取り込まない努力が必要です。マスクは必需でしょう。家では実施しています。放射線を出す放射性物質を体内に取り込んでしまうと、ほぼ体外に出せない。化学療法がありますが・・・効果が限定的な上、高価で大変です。

放射線エネルギーは距離の二乗に反比例して遠くにいけば弱くなります。
逆に
放射線エネルギーは距離の二乗に反比例して近くにいけば強くなります。
ずーと被爆するのです。子供に大きなダメージを与えるのです。我々おじさんはどうでもいいのです。

昨日、沢山の人(創業者の集まり)と話しましたが、全然分かっていないし、怖さもご存知無い。・・・原爆の広島・長崎をご存知無い?!危ない状況を説明しても、結果が出るのはだいぶ後。「直ちに健康に影響が出るレベルでは無い」・・・その通りと思います。

私達は、自己防衛するしか無いのです。
幸い、ここ愛知県は今のところ核物質が来ていないようですが、今後の動向、風向き如何によっては危険度は急激に上がるでしょう。

先日、被災地を含め広い範囲で雨が降りましたが、この雨は「黒い雨」。我が家の子供には、絶対雨にぬれるな!はだしのゲンみたいに禿げちゃうぞいい、ぬれないように対処しましたが、あちらは大丈夫だったのかしら?東京の水だけが危険なわけ無いだろ!もっと被災地は厳しいだろ!ちょっとかわいそうです・・・。わかっていながら何も出来ません。

今回の原発は、6基全部が上手く収束しなければ相当厳しい結果になります。近づけない。これが原発です。涙を流して会見している消防隊の人達は、命の数十%を原子炉に捧げてきた人達です。

被爆は、フィルムバッチなどを付けていないと、被爆してからでは測定出来ません。被爆は、遺伝子・細胞破壊という結果が身体に残るのです。私達は、ご飯を食べて「うんち」をしますが、食べたものが直ぐうんちになっているわけではありません。食べたものは、分子レベルまで分解され、からだ中に分配され、いらない物が集められうんちになり排出されるのです。その身体の中の循環が壊れるのです。遺伝子が壊れているから(設計図が壊れている)です。何度もいいますが、「直ちに健康に影響が出るレベルでは無い」その通りなのです。長時間の被爆は避けるべきです。積算なのです。決して引かれない足し算なのです。1秒でも被爆する時間を減らす努力が必要と思います。

現在の原子炉の状況は、分かりませんが、核爆発が無いのであれば炉が壊れず、内容物がこれ以上出ないことを願うばかりです。3号炉はプリサーマル。プリサーマルは使用済み核燃料を使うもの。これが壊れると、他の炉(これだってむちゃくちゃ怖い)より遥かに被害が甚大です。

その炉から黒い煙は・・・怖いです。速く何とかしようと努力されているのでしょう。

見守るばかりです。

最初の質問・・・の答えが無かった。
> また新たな疑問が浮かんでしまいました。
> チェルノブイリクラスの『核爆発』の心配は『最初から』政府や関係筋はしていなかったように思うのです。

・・・私も言った後から思い出すことも多いのですが、
核爆弾を作るにはウランを高濃度・純度を上げる必要がある。例えば90%以上。それが原発は3%ほど。だから爆弾にならない。と言う論理と思います。それで動いていたと思うのです。しかし、水の中では逆に中性子をコントロールしながらじっくり核爆弾状態にしているのですから、低い濃度のウランでも条件さえ合えば爆弾になる。その条件が揃わなかった。・・・努力してそうなったと思います。初期は可能性があったと思うのです。今は、電気も通り、モニタリングできつつあり、爆弾の危険の有無は分かるはず。このアナウンスくらい・・・ある・・・でしょう。爆弾状態になれば信用も国も爆発してしまいます。それは絶対ないよう努力されるでしょう。

何度も書きますが、これからずーと問題になるのは、被爆。海水をかける・・・Naナトリウムをかける。Naナトリウムが放射化する。管理する。・・・捨てられない。そんな核廃棄物が山盛りになる。これら全て管理する。相当のお金がかかります。何やってんだか・・・ということになります。

この負の遺産をずーと後生に残すのです。子供達に申し訳無いと言うだけではすみません。

(了)

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  1. Great insgthi! That’s the answer we’ve been looking for.



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